大学受験に塾は必要なの?現役講師の体験談から答えます。

塾・授業

「中学までは塾に通っていなかったし、大学受験も何とかなるかな~。」

僕もそのように思っていましたが、この考えはとても危険です。とくにバリバリの進学校に通っていない場合には塾は必須だと言っていいでしょう。

どういうことなのか現役塾講師の僕が体験を踏まえて詳しく説明します。また、大学受験に向けた塾の選び方についても解説するので参考にしてください。

 

自称進学校では大学受験に太刀打ちできない

僕は地方のいわゆる「進学校」に通っていました。周りの学校と比べると偏差値も高く、一応その地域の中ではトップの公立高校でした。

しかも、僕は模試を受ければ学校内でもトップ10くらいの成績。最初は地元の国公立大学に進学しようかと考えていましたが、「もっと高いところ行けそうだな」と志望を上げていき京都大学を狙っていました。

しかし、結果は惨敗。点数はまったく足りなく浪人をすることになってしまいました。

 

浪人してから大学受験を知る

僕が大学受験になにが必要なのかを知ったのは浪人して行った予備校でした。

笑ってしまうのですがSVOCなどの基本文型もよくわかっておらず、講師からは「なんで一番上のクラスにこんな奴がいるの?」と怪訝な顔をされたのを覚えています。

こんな調子ですから予備校で勉強しても1年で合格することはできず、結局2浪して京都大学法学部に合格しました。

 

勉強のやり方を学校では教えてくれなかった

僕が京大に入学してから感じたのは、他の人たちは学校や塾で受験勉強の対策をしっかりと練って合格しているということです。

2年生まででカリキュラムはしっかりと終わらせ、3年生時には希望する大学への対策講座がきっちりと組まれている。これが受験に特化した学校や塾のやり方でした。

一方僕の高校はあくまでも自称進学校。地方国公立やMARCHレベルの数は多かったですがトップ層へは太刀打ちできないカリキュラムでした。

自慢になるようですが僕自身、地頭は悪くなくても大学受験用の練習の仕方が全く分かっていなかったのです。

 

あなたの高校は大丈夫?

僕のように自称進学校に通っているという方は大学受験に対して注意が必要だと思います。先述のように受験対策の十分なカリキュラムが提供されているなら大丈夫だと思いますが、特に地方の高校では受験対策が不十分なところが多いように感じます。

もし学校側が受験に向けたカリキュラムを提供していない場合、早いうちから塾に通っておくことが大切です。自分の学校が受験にどこまで力を入れているか分からないという場合は、先輩や知り合いの卒業生もしくは先生に相談してみましょう。

誰も知り合いがいない、もしくは頼りになる人がいないという場合は塾の見学をしてみるのも一つの手です。もちろんセールスもありますが、現役で受験に携わっている講師から無料で情報を聞き出すことができるチャンスなのでぜひ活用してみましょう。

見学だけして実際に入らなくても大丈夫なので、気になる塾に気軽に問い合わせてみてください。

 

どうやって大学受験塾を選べばいいのか?

次に塾を検討する場合はどのようなポイントで選べばいいのかも知っておきましょう。

僕が思う大学受験塾の選び方は次の3つです。

①大学受験にちゃんと対応しているか

②授業時間以外のサービスはどうか

③個別か集団か

それぞれについて詳しく説明していきます。

 

①:大学受験にちゃんと対応しているか

これはどういうことかと言うと、塾の中には大学受験までは対応しきれていないものがあるということです。僕が以前働いていた塾でも、小学生・中学生がメインで高校生が極端に少ないところがありました。

在籍している高校生は昔から通っているから何となく続けているという生徒が多く、大学受験のために新規で入ってくる子は少なかったです。このように塾のメインターゲットが高校生でない場合は受験のノウハウが不十分な可能性が高いです。塾を検討する際にはこの点に注意してください。

 

②:授業時間以外のサービスはどうか

例えば週に2回塾に通うとしても、1ヶ月で8日ほど、時間に換算すると12時間ほどしか塾に通っていないことになります。言うまでもないことですが大学受験をするならこれだけの勉強時間では太刀打ちできず、勉強の大部分は自習が大事になってきます。

でも家で勉強するというのはダラけてしまいますし、自分では分からないことが出てきたときすぐに解決することができません。

そのため塾を活用して自習をスムーズに行うのがおすすめです。多くの塾には自習スペースがあり、講師も手が空いていれば質問に喜んで答えてくれます

塾を選ぶ際には授業や料金だけに注目するのではなく、自習や質問といったサービスを受けることができるかという視点も持つようにしてみてください

 

③:個別か集団か

これは生徒本人の特徴や志望する大学によっても違うと思いますが、塾の指導形式が合っているかをしっかりと把握することが大事です。個別指導塾では1対2もしくは1対1の形で指導を受けることができます。

講師との距離が近いので、わからないところをすぐに質問をしやすいというのが特徴です。勉強のことだけでなく進路のことで悩みがあっても講師に相談しやすいのもメリットですね。

一方で複数科目を扱うのが難しく、国公立大学などの受験科目が多い場合には個別指導ではあまり向いていないように思えます。集団指導塾では講師1人に対して生徒が数十人という、学校の授業と同じ形式の指導です。いわゆるカリスマ講師が集まりやすく、質の高い指導を受けることができます。

一方で分からない部分があっても授業は先に進み、質問がしにくいのが欠点です。また、その特性上生徒1人1人の様子を講師が把握しきるのが難しいというデメリットもあります。

個別か集団かというトピックについては別記事で詳しく扱っているので参考にしてみてください。

 

塾ではなくオンライン教育という手もある

学校のカリキュラムに期待できない場合、塾で受験対策をした方が良いのは間違いありませんが、その塾がなかなか見つからないというケースもあると思います。例えば、地方にいて周りに塾があまりない場合や経済的に塾に通うのは厳しいといったケースです。

確かに自由に塾を選べる人たちと比べると不利かもしれませんが諦めるのはまだ早いです。そういった方にオススメなのがオンラインで完結している教育サービスです。月額料金も非常に安く、やる気さえあればスマホ1台で有名講師の授業を繰り返し受けることができます。

僕が受験生のころにもこういったサービスが受けられれば良かったのにと本気で思うくらいコスパが良く、間違いなく今の時代に適した教育形態だと思います。

集団授業と同じく分からない部分を直接質問するのが難しいという注意点がありますが、自分で分からないところを何度も繰り返し見て考えられるので、その点では集団授業よりも優れていると思います。

 

まとめと感想

今回は僕の体験談から大学受験での塾の必要性をお伝えしました。学校がちゃんとした進学校(自称ではない)だったら受験までのカリキュラムはしっかりしており、塾は必要ないかもしれません。

しかし、学校だけでは受験対策が不十分であることが多いのが現状だと思います。その際にはできるだけ早めから塾に行くのがいいです。受験というのは「よーいドン!」で始まるものではないではなくやる子は既に始めています。

塾といっても個別指導塾や集団指導塾という区分がありますし、料金や指導方針もバラバラなので選ぶ際にはしっかりと自分にあった塾を見極めましょう。その際には自習スペースがあるか、質問はしやすいのか、大学受験を強みにしているのかどうかまで検討してください。

また、最後に紹介した通りオンラインの映像授業という手もおすすめ。コスパという点では圧倒的で、質の高い授業を繰り返し見れるというのが強みです。特に地方にいたり経済的に厳しく、「塾はちょっと…」という方はまずこちらを試してみるのはどうでしょうか。

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