塾のオリジナル教材は危険?市販の教材とは何が違うのか徹底解説。

塾・授業

塾講師として働いて他の塾のウワサを聞いて思うのは、

「塾の形態や特色って本当にバラバラなんだな…」

ということ。

個別指導なのか集団指導なのかによっても違うのはもちろん、その塾の方針と言うかカラーというのは確実に存在します。

今回はそんな塾の特徴の中でも「オリジナル教材」について詳しくお伝えしたいと思います。塾の費用にも関わってくる部分なので興味がある方は最後まで読んでみてください

 

塾のオリジナル教材とは?

「塾のオリジナル教材」とここで僕が呼んでいるのは、その塾が独自に作った一般には売られていない教材のことです。大手の塾などはこういった教材を作っていますね。

僕も受験生の時は河合塾の予備校に通っていましたが、使用していたテキストは全くのオリジナルのものでした。各塾の総力を挙げて作られており内容が良いものも多いです。めったにないことですが、入試の問題予想を的中させて脚光を浴びることもあります。

 

市販の教材とは何が違うのか

このように聞くと「市販の教材と何が違うのだろう?」と思いますよね。結論から言うと、内容に特に違いはないです。実際に市販の教材と比べてみれば分かるのですが、レベルがあっていれば別に市販のものでもオリジナル教材でも合格に必要な学力を養成することは十分に可能です。

 

なぜオリジナル教材があるのか

では、なぜオリジナル教材が作られているのでしょうか。この理由に関しては2つのことが考えられます。

①「特別感」を演出するため

②均質なサービスを提供するため

それぞれについて詳しく説明していきます。

 

①:「特別感」を演出するため

単純な話ですが「自社オリジナル教材」と「市販教材」だとどちらが良さそうに聞こえるでしょうか?僕もそうでしたが多くの人は「オリジナル教材」の方に心惹かれると思います。名前が売れている塾が「塾生限定の教材」を作っているとなるとどうしても気になってしまいますよね。

また、塾のPRをする際にも「最新の傾向を分析・それを取り入れた独自教材があります!」などと言われると非常に良さそうに思えますよね。塾としても独自教材を作ることで他社との差別化をし、入会につなげていくという狙いがあるはずです。

また、塾生たちは独自教材を確実に購入することになるので教材費も塾の収益とすることができるのです。

 

②:均質なサービスを提供するため

市販の教材を使用して授業をする場合、講師が教材について熟知している必要があります。生徒のレベルや苦手な分野、この時期にはどんな学習が必要なのかを判断し、1人1人に合った教材を使用することが講師に求められます。

しかし、いくら優秀な人材をそろえていたとしても各講師によって学習プランの設計は差が出てきます。大手塾ほど人員も必要となり、もし講師によって低品質なサービスを提供してしまったら会社にとっても大きな損害となります。

一方でクラスごと・レベルごとに使用する教材が定まっていれば、後はそれをわかりやすく解説すればいいことになります。(もちろん、講師ごとに説明の仕方などは差が出ますが…)

サービスの品質を保つため、誰が授業しても同じ内容を提供できるオリジナル教材が求められているのだと思います。

 

オリジナル教材で注意したいこと

ここまでの流れをまとめると、オリジナル教材は市販の教材とそこまで差はないが塾の演出やサービス維持の為に必要とされている面があるということですが、独自の教材を使っている塾には注意してほしい点もあります。

それは本当にオリジナル教材と言えるのかという点費用が高くなりすぎていないかという点です。塾の中には市販の問題集をそれっぽくコピーして表紙をつけただけの「オリジナル教材」を使用しているところがあります。

重要なところを引っ張ってきたり、うまくまとまっているものもあるとは思いますが果たして高いお金を払うだけの価値があるかどうかは謎です。また、ちゃんとしている大手のオリジナル教材については費用面をチェックするようにしましょう。

特に春期講習・夏季講習・冬期講習などの講習では授業料と教材費を併せるとかなりの金額になることも多いです。このように、オリジナルの名前を冠するだけの内容なのかと費用は納得できるものであるかどうかはよく確認してください

 

まとめ

塾のオリジナル教材は市販の教材とそこまで変わりませんが、それをもとに塾側が良質な授業・サービスを提供してくれるというメリットもあります。

独自の教材だからと言って過度な期待はしない方がいいですが、ちゃんと学習をすれば学力は身につきます。一方で、オリジナル教材を謳っていながら中身がお粗末なものであったり、値段がものすごく高いというケースもあるので気を付けてください。

心配な方は入塾面談でその点を聞いたり、他塾と比較検討をしてみるのが良いと思います。他の商品やサービスと同じように塾は高ければいいものではありません。自分にあった塾を見つけて合格を勝ち取っていきましょう。

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