【いらない?】現代文の復習方法と効果を100%伝えます

現代文

理系科目とは違って、どう勉強していけばいいのかよくわからないのが文系科目。その中でも現代文は自分が本当に勉強しているのかどうかがハッキリしにくい科目だと思います。

そんな科目だからかか「現代文に復習はいらない」といった意見が飛び出してきます。でもこれは、完全な間違いです。ちょっと復習さえすれば現代文の成績は爆上がりしていきます。

僕自身ちゃんと現代文の勉強を始めてからセンター現代文は9割、京大オープンでも文系21位という好成績を収められるようになりました。今回は僕が思う正しい現代文の復習方法についてお伝えします

 

なぜ現代文に復習が必要なのか

現代文の復習が必要な理由は次の2つに集約されると思います

①:問題のパターンは同じだから

②:読解スピードが上がるから

と言われてもよくわからないと思うので、それぞれについて詳しく解説をしていきます。

 

①:問題のパターンは同じだから

現代文では毎回問題のパターンが決まっています。もちろん具体的な内容は毎回違いますが、「傍線部とあるが、どういうことなのか説明しなさい」という換言(言い換え)の問題、「傍線部とあるが、どうしてか理由を説明しなさい」という理由説明の問題など、毎回同じパターンで問われています。

言い換えの問題ならこうやって解く、理由説明の問題ならこうやって解く…と自分の中で解法を落とし込んでおかないと次に同じ問題パターンに出会った時も失点してしまします。

そのため復習を通して「自分はこの形式の設問にちゃんと答えられているか」といった点を確かめていくことが得点アップのためには必要不可欠です

 

②:読解スピードが上がるから

また、設問形式の分析と同時に文章の構造を見抜く力を養う必要もあります。例えば評論文ならまず最初に結論・問題提起があり、そのあとに具体例・理由などが続くという構成が多いです。他にも、「西洋」と「東洋」といった二項対立が問題を貫いているなどはよくある文章の組み立て方です。

このように「この文章はこうやって書かれているんだな」というのを見抜けると問題を読んで理解するスピードは爆上がりします。逆に復習を通じて文章の構造を見抜く力が養えていないといつまで経っても読解速度を上げることはできません

 

現代文の正しい復習方法

現代文にも復習がマストだというのが分かったところで、どうやって復習をするのかより具体的な話に入っていきましょう。僕が受験生のころからやっている現代文の復習方法は次の3つです

①:答え合わせをしたら根拠を探す

②:論理展開をメモる

③:知らない用語を調べる

こちらもそれぞれについて詳しく解説しようと思います。

 

①:答え合わせしたら根拠を探す

まず絶対にやってほしいのは丸つけをした後、解説をいきなり読んだりしないということです。理由は明白で、解説を読むと分かった気になってしまうから。特に現代文は日本語で書いてあるので一度読むと「納得」できてしまうことが多いです。

当たり前ですが、僕たちがやるべきなのは次に同じような問題に出会ったときにちゃんと正解を選べるようにすることです。そしてそのためにはまず自分の頭で考えて根拠を導き出せるようにすることが絶対に必要です

具体的にはまず丸を付けた後に解説を読むのではなく正解の根拠を問題文から探してください。自分なりに「こうだからこの答えになる」「問題文のここに書いてある」という仮説をしっかり立ててから解説を見て、それが合っていたかを判断するという感じです。この癖を付けるだけで現代文の力を爆上げすることができます。

 

②:論理展開をメモる

文章全体の流れがよくわからない場合は、意味段落ごとに「ここでは何の話をしているのか」をメモっていくのがオススメです。特に難しい評論文や時系列がごちゃごちゃになる小説の問題などは文章の流れを把握することも超重要です。

例えば、1~2段落で「地球温暖化についての問題提起」をして、3~5段落で「地球温暖化が起こっている具体例」、6~7段落で「従来考えられていた原因」、8~9段落で「近年提起されている真の原因とまとめ」など各意味段落の内容を1~2文程度でまとめる練習をしてみましょう。

このように可視化することで筆者が何を伝えたかったのかが見えてきます。特に現代文の最後の問題では本文全体の要旨を答えさせるものが多いですが、この練習をしていくと自然と文章の流れを読み取り正解を導き出せるようになります。

※現代文の復習として要約を勧めている人もいますが、フツーの生徒に要約をいきなりやるのはキツイです。まずは意味段落ごとの要旨を簡潔にまとめることから始めましょう。

 

③:知らない用語を調べる

最後に知らない用語についてはその都度調べるようにしてください。特に評論文では「ルサンチマン」や「二律背反」、「神話」といったようなよくわからない意味の言葉が出てきます。

これらの用語は現代文の世界では「当然知っているよね?」という感じで傍線部以外にも大量に出てきます。こういった用語でいちいち止まっていると結果として読解スピードがさがってしまいますので読んでいた時に分からなかった用語はしっかりとメモして脳内にストックするようにしてください

自分の語彙力に自信がない方は1冊テキストに取り組んでみるのがよいでしょう。現代文のキーワードが載っているテキストは薄めなので毎日パラパラめくっているだけで十分です。

 

現代文の間違った復習方法

では最後に現代文を勉強していくと陥りがちな病気について触れておきます。次に紹介する2つは入試現代文に限って言えば意味がないことなので避けるようにしてください。

①:内容を深読みし始める

②:内容を批判し始める

それぞれについて詳しく説明していきます。

 

①:内容を深読みし始める

文章を読むのに慣れていくと「これは筆者の深い意図が隠されているのでは?」「たしかこの筆者は別の文章でもこう言っていたし…」といった深読みをするようになる人がいますがこれは全く意味がありません。復習する際にはこういった深読みに陥っていないかを常に確認するようにしましょう。

入試現代文はあくまでも書かれている文章から論理的にわかることを答える科目です。筆者の裏の意図とかは聞かれませんし、他の文章や背景と関連付けてはいけません。そういったことは大学の研究などでやることだと割り切ってください。

 

②:内容を批判し始める

また、現代文を復習しまくっていると「この意見は明らかに間違っているでしょ」「これは根拠が弱くない?」「登場人物はここではこの心情のはずでしょ」といった批判的な思考が育っていきますがこれも入試においてはムダです

簡単に言うと「それってあなたの感想ですよね?」ということは解答になりえません。自分がどう思ったかは一旦脇に置いておいて、筆者の言いたいことを追跡するように心がけてください。

偉そうに言ってきましたが、深読みも批判も僕自身が経験している失敗です。特に文章が好きな方は陥りやすいと思いますので、復習のときにも自分の読みが自分本位になっていないかをチェックするようにしてみてください

 

まとめ

現代文には正しい復習方法が存在して、復習をすればどんどん正確な読みをすることができます。まずは丸つけの後に自分なりに根拠を本文から見つけてみること、本文の流れを可視化すること、そして分からない用語を徹底的につぶすことを心掛けてみてください。

最後にも触れましたが現代文は慣れてくると「自分の見方・考え方」が入ってしまうという恐ろしい罠があります。復習の際には本文を離れることなく筆者の目線で考えられているかどうかもチェックするようにしてください。

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