現代文が得意な人の特徴はコレ。地頭がいいって本当なの?

現代文

特に勉強していないのに現代文が異様に出来る人、いませんか?僕の友達にもそんなタイプのヤツがいて、ギターしか弾いていないのにいつも現代文だけはトップクラスの成績を誇っていました。

そんな友人に「どうして現代文がそんなにできるんだ?」と聞いても「いや、ふつーにできるでしょ」としか返ってきません。現代文得意な癖に言語化できないのかよと思いましたが、彼や他の現代文ができる人を観察していてある事実に気づきました。それをまとめて現代文ができる人の特徴としてお伝えしたいと思います。

また、地頭が良い=現代文ができるのかどうかについても個人的に考えていることがあるのでここでお伝えできればと思います。最後までお付き合いください。

現代文が得意な人の3つの特徴

完全に僕の肌感覚ですが現代文ができるという人の特徴は次の3つに集約されると思っています。

①:抽象能力が高い

②:二項対立に強い

③:感情を交えない

どういうことなのかそれぞれ詳しく解説をしていきます。

①:抽象能力が高い

抽象能力というのは物事を抽象化して捉えることができる力のことです。簡単な例を挙げると「ゴールデンレトリバー」・「チワワ」・「トイプードル」という具体的なものを見て「ああ、犬のことね」とまとめることができる力です。

現代文、特に評論文というのは抽象的な部分(=筆者の主張)と具体的な部分(=補足説明や理由、具体例)が繰り返し出てきますが、筆者が本当に言いたいことは抽象的な部分です。筆者の主張が分かりさえすれば具体的な部分はほとんど読み飛ばしても構いません。

抽象化能力が高い人は普段から具体的なことにあまりこだわらず、「結局まとめるとこういうことでしょ」と物事を把握する傾向にあると思います。現代文の得意な人はこのように普段の生活の中でも具体性を捨象して無意識的に抽象化できるという特徴があります。

②:二項対立に強い

二項対立というのは相反する2つの事項のことです。例えば「善と悪」・「東と西」・「竜と虎」・「ヨーロッパとアジア」など真逆のものをいくらでも挙げることができます。

こちらも特に評論文の話になりますが、問題となる文章では「近代と前近代」・「科学と魔術」・「日本とヨーロッパ」といったようにこの二項対立で論が展開していくものが数多くあります。2つのものを比べることによって違いが相対化されて論点が浮き彫りになっていくからです。

現代文が得意な人は自然とこの思考方法が身に付いていると思います。例えばあることについて話していてもすぐに逆の例を思いついたり、対義語を埋めるクイズが得意だったりと二項対立的な言葉の感覚が鋭い人です。

③:感情を交えない

そして最後に感情的に文章を読んでいないというのも現代文が得意な人の特徴と言えます。これはそのままの意味で、文章を読んでいるときに自分の考えや感情を交えることなく書かれていることだけを精査できる能力です。

例えば評論文なら筆者の考えに対して「納得できる」・「賛成できない」・「部分的には賛同できる」・「なんか気にくわない」などなど、僕たちは何らかの感情を抱くのが当然です。ですが、僕らが思っていることは何ら解答には関係ありませんし、むしろ自分の思い込みで読んだら間違いとなります。(簡単に言うと「それってあなたの感想ですよね?」ということです。)

また、小説でもこれは顕著で、「自分が主人公と同じ状況ならこんなことは思わないわw」と思うことなく、文章中の描写から考えられる心情の変化をちゃんと読み解けるかどうかが現代文ができる・できないの鍵となります。

このように自分の感情や思いを交えることなく、機械的に文章を読める人が現代文が得意と言えます。そういった人はある文章を読了した後に「面白かった」・「感動した」という自分主体の感情ではなく「結局のところ何が書かれていたか」をスラスラ語れるでしょう。

現代文が得意な人は地頭がいいのか

これも良くされている議論ですが、果たして本当に現代文ができる人は地頭が良いのでしょうか。僕はこの主張に対しては半分は当てはまるが半分は当てはまらないと思っています

まず、先ほど紹介したように現代文ができる特徴である「抽象化能力が高く、二項対立的な思考が得意で、文章の内容を機械的に読むことができる」という能力を自然と身に付けている人は確かにいます。そういう意味でこのスキルを自然と身に付けて現代文が得意な人のことを地頭が良いと言ってもいいのかもしれません。

しかし、これらのスキルは努力で身に付かないのかと言われるとそれは違います。そもそも論理というのは「誰もがそれをたどれば納得できるもの」ですから、その思考プロセスは再現可能なものであるはず。だから地頭が良くないと現代文ができないというのは間違いで、現代文に必要な読解力は十分に磨くことができると僕は考えています。

現代文がニガテな方で「俺は地頭が良くないから無理だ」とあきらめてしまっている人はどんなスキルを身に付ければいいのかをよくよく検討してみてください。こちらの記事でもその点を掘り下げて書いているので参考になると思います

>>【現代文】センスは必要なのか?僕の考えをすべて伝えます

まとめ

現代文が得意な人の特徴は「抽象化能力が高い」・「二項対立的な思考が得意」・「感情を交えずに文章を読める」という3点に集約されるように感じます。これらのスキルを自然と身に付けている人もいてそれが「現代文ができる人は地頭がよい」と言われる理由になっているのだと思います。

しかし、現代文に必要な力は意識して鍛えていくことで十分に習得可能です。自分にはそんなスキルはないからとあきらめるのではなくどうやったら身に付けていくことができるのかに注目して勉強していってください。勉強の仕方が分からないという方はスタサプで超人気講師の解説を聞いてみるのもおすすめです

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