塾を探しているときに見かける「プロ講師」という言葉。なんとなく凄そうだなと思う一方で、具体的にどのような講師なのか、一般の塾講師とは何が違うのか気になると思います。
僕自身もプロ講師として働いていることになるのですが、この業界で働きだす前まではよくわかっていませんでした。
今回は謎のプロ講師と呼ばれる人たちについて詳しくお伝えしていきます。
プロ講師の定義とは
プロ講師の定義は塾によってまちまちなのですが、一番広い意味で言うと、
大学生を含まない塾の講師
となります。具体的には大学院生以上のアルバイト講師と正社員講師を併せてプロ講師と呼んでいます。なんとも微妙な表現ですが、これは塾講師に大学生アルバイトが多いことに起因しています。
大学生の講師は生徒からすると親しみやすく評判が良いことももちろんあるのですが、親御さんからしてみると大学に入ったばかりの講師に自分の子供を預けるのは不安ですよね。また大学生の場合はサークルなどで急に休むことが多く、担当講師がコロコロ変わってしまいがちです。
特に上位校を狙っている場合は講師の学力面を気にされる方も多いですし、実際大学生アルバイト講師の質はピンキリです。そのため塾側が「プロ講師」という言葉を作り、ただの大学生のアルバイトとは違いますよということをアピールしているのだと思います。
また、塾の中にはプロ講師の認定をしているところもあり、大学院生や社会人の講師であっても認定試験に合格しないとプロを名乗れないシステムになっています。
プロ講師の実際のところ
では、実際「プロ講師」と呼ばれる人たちの実力はどうなのかというと、格段に大学生講師より指導力は高いと思います。
入社試験の基準も高めに設定されていたり、学歴によっては採用しなかったりと一般のアルバイトよりも採用基準が厳しくなっています。先ほども紹介したように「プロ講師」というのは大学生講師との質を差別化するための言葉なので、学力面では妥協できないのです。また、大学時代から塾講師や家庭教師のアルバイトを続けていたという人が多いので、指導経験も豊富な方が多いです。
他にも、大学院生や社会人のアルバイト講師の中には色々な経歴を持っている人も多く、面白い話が聞けたりもしますね。司法試験のために浪人している人や、音楽活動をしながら講師をしている人、自分で起業準備をしている人など、自分の夢を追いかけている人が多いという印象です。
僕自身もそうですが正社員講師も紆余曲折あって塾業界に落ち着いている人が多く、一緒に話していても話題は尽きないですね。
プロ講師の収入について
「プロ講師」と呼ばれる講師たちの収入はどれくらいなのでしょうか。これも結構気になりますよね。まず求人ボックスの公式HPで調べてみると次のような情報が出てきました。
これを見るとアルバイト講師の平均時給は1,300円ほどですね。僕自身も大学生アルバイトとして働いていた時はこれくらいの給与だったので割と正確なデータだと思います。
一方、「プロ講師」の時給は2,000円~5,000円の間が多いように感じます。個人の能力や塾の特徴によって大幅に変動しますが一般的なアルバイト講師よりは高い金額をもらえます。
中にはもっと高額な条件で雇ってくれるところもあり、塾講師の募集情報が見れる「塾講師ナビ」というサイトで調べてみると時給10,000円を超えるところもありました。
あいにく僕はここまで条件が良いところで働いたことはないですが、僕の知り合いは社会人のプロ講師として時給7,000円ほどはもらっていましたので、あながち間違いでもなさそうですね。
やはり大学生講師よりも指導経験や学力で優れており、社会的にも様々な経験を積んでいることが評価されているのだと思います。もちろん、その分「プロ講師」の指導する塾は月謝が高くなってしまうのですが…
僕のような正社員講師の場合はサラリーマンと同じく月収いくらという世界ですね。ハッキリともらっている額は言えないのですが、平均的なサラリーマンと同じくらいはもらっておりそんなに悪くもないと思います。
まとめ
「プロ講師」という聞き慣れない言葉ですが意味しているのは大学院生や社会人のアルバイト講師+正社員講師というのがほとんどです。
塾の中には認定試験に合格しないとプロ講師と名乗れないところもあります。指導力や学力に関してはプロ講師の方が大学生のアルバイトよりも格段に高いと感じます。塾側は質の良い講師を確保するため採用試験や学歴を厳しくしているところが多いですね。
給与に関しても大学生のアルバイト講師よりも高く、時給2,000円以上で募集されていることが多いです。「プロ講師」を売りにしている塾は指導力が高いと言えますが、その分月謝が高くなってしまいがちです。その点を踏まえて塾を選ぶ際にはよくよく検討してみてください。
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