長くつらい受験勉強。
・最初のうちは頑張っていたものの段々やる気が無くなってしまった。
・周りの人たちはちゃんと勉強しているのに何で自分はできないんだろう…
そんな風に悩む気持ち、とてもよく分かります。
僕も受験生だったころはやる気が出たり出なかったりと本当に苦労しました。そんな僕の経験から、焦りを消して頑張る方向に向かっていくためのアドバイスができたらと思います。
焦るのはまだ大丈夫なサイン
いきなり逆接的なことになりますが、「焦り」はまだ大丈夫なサインです。
どういうことかと言うと、焦っている人は本当は勉強をしないといけないのにどうすればよいかという方法だけが分かっていない状態だからです。
後ほど詳しくお伝えしますが、勉強にせよ何にせよ、何かを達成したいというときには気持ちが伴っていないとうまく行きません。まず「やらなきゃ」という感情があって、そのあとに「じゃあどうすればいいか」を考えて努力していくのです。
その点から言うと、受験勉強に焦っている人は1つ目の気持ちの上ではクリアしているということ。むしろ本当にまずいのは何にも焦らずにヘラヘラしているタイプです。
まずは、勉強に焦っているということが悪いことではないという風に認識を改めてください。
そもそも受験に頑張るってどういうこと?
焦ることは正常な反応だということは分かったけど、どうやったら頑張ることができるのでしょうか?
それについてはまず、大前提として2つのことを知っておいてほしいと思います。
その2つのことというのは、
①明確なゴールを設定すること
②持久戦を覚悟すること
これが分かっていないとただ苦しいだけになってしまいます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
①明確なゴールを設定すること
ただ闇雲に勉強しているのは辛すぎますし、まず長続きしません。
大事なのはどこに向かって自分は努力しているのかを明確にしておくことです。何よりもまず、自分はどの高校や大学に行きたいのかを決めましょう。
特に大事なのはこの「自分で決める」ことだと僕は思っています。
例えば僕自身が中学生の時を振り返ってみると、行きたい高校は特にありませんでした。僕は結構な田舎に暮らしていてそもそも高校の選択肢が5個くらいしかなかったのですが、その中にはピンとくるような高校は正直ありませんでした笑
それでも自宅からの距離や学力、校風などを自分で調べて志望校を決めました。妥協というのとは違って、自分が持っている選択肢の中から一番マシなものを選ぶということです。
ちょっと説教臭くなってしまうかもしれませんが、人生の中で何かを決断しなければいけない場面は数多く出てきます。そんな時にその選択肢から逃げるのではなく一番自分にとって良いものを選べる力を持っているというのは大きな強みです。まずは自分の目標を自分で設定してみましょう。
②持久戦を覚悟すること
受験は短距離走ではなく長距離走です。
1週間や1カ月単位の勝負ではなく、数か月や1年単位での勝負になります。だからペース配分をよく考えないと受験に勝つことはできません。具体的には何月までにこの問題集を終わらせて、過去問はいつから取り組んで…というように勉強のスケジュールを決めていくことが大事です。
ただ漫然と勉強しているだけでは何をやったらいいのか不安になってくると思いますが、決めた計画を1つずつこなしてくと後で振り返って「自分はこれだけやってきたんだ」と大きな自信をつけることができます。
また、ずっと全力で走りっぱなしでは疲れてしまうので休憩も取りましょう。たまには息抜きができる日を設けたり、1日の中で自分が好きに使える時間を決めておくことは超重要です。
僕も浪人生の頃は1日に30分だけゲームしたり、普通に友達と遊ぶ日を作ったりしていました。適度にストレスを解消しながらでないと長い受験勉強で頑張れなくなってしまいます。
焦りをなくす具体的な方法
もう少し具体的に受験への焦りをなくす方法として僕がやっていたことを紹介します。別に全部取り入れなくてもよいと思いますが、できそうなものがあればぜひ参考にしてください。
①逆算して計画を立てる
先ほどもお伝えしましたが勉強計画を立てるというのは超重要です。
僕だったらまずは大枠で1年間どうやって勉強していくかを決めます。この時、自分の目標の高校や大学に入れるだけの学力をつけるにはどうすればいいのかを逆算で考えていきましょう。
例えば、このように目標となる部分から逆算をして考えていきます。
- 1月には過去問で合格点を取れるようにする
- 12月から過去問に取り組み始めて傾向をつかむ
- 11月までには発展問題集を3周終わらせる
- 9月から発展問題集に入る
- 8月までには基本問題集を完璧にする
1年間の計画を立て終わったらあとはそれを1カ月・1週間単位まで落とし込んでいきましょう。
ただし、計画は大体が当初の予定よりも遅れてしまうものです。そのため自分で計画を立てる際には詰め込むのではなく後からも変更できるようにかなり余裕を持ってスケジュールを組むことをおすすめします。
②決めたことを毎日こなす
計画が終わったらあとは自分で決めたことを毎日必ず実行することです。
言うのは簡単ですがこれが超難しいです。人間は弱いので自分で決めたことでも三日坊主になってしまうことはザラにありますよね。
1日にやらないといけないことをこなすテクニックとして僕がやっていたのは、飽きたら別の科目を勉強するというシンプルなものでした。英語に飽きたら数学、数学に飽きたら世界史…と言うように科目を切り替えていくだけでも結構集中力は回復します。
また、人の目というのもやることをこなすために必須のツールです。僕は自分の部屋で勉強するのがあまり得意ではありませんでした。なので、常にリビングで家族がいる中で勉強していました。
自室ではいくらサボってもバレませんが、リビングでは勉強していないのが余裕でバレます。なのでいくら勉強したくなくても強制的に勉強しないといけません。
また、面白いもので最初はイヤイヤやっていてもちょっと集中していると普通にこなせるようになってきます。自分の部屋で勉強できない人はぜひ真似してみてください。
③SNSはチェックしない
基本的に受験生はSNSをチェックしないことをおすすめします。
理由は簡単で、上には上がいることを意識してしまい自分の現状がみすぼらしく感じるからです。分かりやすいのがTwitterですが、「定期テストで○○点とれた」とか「模試は余裕でA判定だった」などといったツイートを嫌でも目にすることになります。
実際、その発言が本当なのかウソなのかも分かりませんし、それを見て「自分はこんなに頑張っているのに全然できていないんだ…」と落ち込んだり焦るのは正直時間の無駄です。
また、下を見て「こいつらよりも俺はできているから」と慢心してしまうのも危険。実際はみんな必死の思いで勉強しているわけですから、そんな風に考えていると足元をすくわれてしまいます。
もはやSNSは生活の一部となっていますが、受験生の敵であることは間違いありません。どうしても友達と連絡を取るためLINEなどは消せないとは思いますが、それ以外はいったん封印しておきましょう。
④受験の先はイメージする
あと、結構大事なのは受験の終わったあとをイメージすることです。
自分はこのキャンパスで、こんな授業を受けて、サークルやバイトも楽しんで…とできるだけ具体的に未来の学生生活をイメージすることが大事です。
地方の方だとなかなか難しいのですが、実際に自分の志望校に行ってみて下見をしてみると「絶対にここに行きたい!」という気持ちも湧いてきて勉強も頑張れます。
見学するのが難しいという方は資料請求をしたり、YouTubeで学校の紹介動画などを見てみるのがおすすめです。とにかく自分が行きたい学校のイメージを強く持ち、日々の勉強に頑張っていきましょう。
⑤時には息抜きも入れる
最後に大事なのは定期的に息抜きを入れるということ。
これは特に頑張りすぎてしまう方には心がけてほしいのですが、僕は無理やりオフにする日を作っていました。気分が乗っているときはいいのですが、頑張りすぎている状態が長く続くと、段々と失速していき結局頑張れなくなってしまいます。
だから無理やり今日は友達と食事に行ったり、映画を観に行ったり、漫画やゲームを楽しんだりする日を設けていました。実際にやってみるとちょっと罪悪感もありますが、やっぱりリフレッシュ効果は大きいです。
先ほどからずっと伝えていますが、受験は長距離走で焦ってもいいことはありません。自分の心の健康をケアしていくことも長いレースで勝つには大事なことです。
まとめ
受験勉強に焦っているのは、あなたが真剣に勉強と向き合っている証拠です。
でも、受験勉強は短距離走ではなく長距離走の戦いです。焦って闇雲に勉強したところで突破することはできません。
焦りをなくして頑張るためには、勉強計画をしっかり立ててそれを実行すること、周りに流されず未来のビジョンを持ってやり抜くこと、そして適度に休憩もはさむことが大事です。自分の勉強スタイルをもう一度見直し、最後まで戦い抜きましょう。
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