大学受験生を悩ませるのが巷にあふれている参考書の多さ。
「学校からもなぜか大量に買わされるし、ネットの情報ではあれもいいこれもいいとおすすめされていてよくわからない…」
そんな悩みを僕自身も抱えていました。
結論から言えば参考書の買いすぎは絶対ダメ。自分が使う参考書を絞る「引き算の考え」が大事になってきます。具体的にどういうことなのか、順序だてて説明していきます。
大学受験生が参考書を買いすぎるとどうなる?
まずは僕自身の経験から参考書を買い過ぎたときの弊害についてお話します。皆さんは僕を反面教師にして、賢く受験勉強を戦ってください…笑
失敗①:買っただけで安心
まず第一に参考書は買っただけで安心してしまうというデメリットがあります。例えば、「東大・京大対策!ハイレベル問題集」みたいな厳つい問題集をもっていたら、周りの受験生からは「えっ?そんなに高度な勉強しているの?」と驚かれますよね。
また、ネットやYouTubeなどで「これをやっておけば間違いない!」と紹介されている参考書が手元にあるだけでなぜか安心感が湧いてきてしまいます…笑
でも、当たり前ですが参考書や問題集は実際に取り組んでいなければ価値がありません。他人の視線や世間での評価のために買い込むだけではダメです。
失敗②:結局手が回らずに焦る
そうやって買い集めた参考書は正直手が回らず焦るというデメリットもあります。正直、高3の夏くらいまではあまり気にならないかもしれません。まだ時間もあるし、「よし、やってやるぞ!」というモチベーションも高いので全然いける気しかしません。
でも、秋から冬になってくると現実が見えてきます。
「あれ、全然終わってないぞ…コレ受験までに間に合わなくない?」
という風になってきてどんどん焦りが募ってきてしまいます。僕自身も現役のときはそうやって焦って結果として勉強が手に付かなくなった経験があります。
しかも、多くの参考書を使っている場合は何周もできておらず知識の定着量もかなり不安が残る状態。不安を抱えたまま過去問演習もしないといけなくなり、そのまま受験に突っ込んでいく羽目になります。
失敗③:単純にお金がかかる
あと、僕が地味に感じていたのは参考書はお金がかかってしまうということ。今は社会人なので1冊買うのに躊躇はしませんが、高校生って基本的にお金ないですよね。参考書や問題集は最低でも1,000円はしますし、高いものだと3,000円を超えるものもあります。
参考書を何冊も買っていると気づいた時には1万、2万というお金が消えていることに…こういった出費を自分への投資だと割り切っている方は大丈夫だと思いますが、正直大量にかったから意味があるわけでもないので僕としては別のことに回した方が有意義だと思います。
参考書を何冊も買いこむくらいなら、しっかりと中身を精査して自分に必要なものだけを買い、お小遣いは友達と遊んだり服を買ったり、ラーメンを食べることに使った方がストレスもたまりません。長い受験を戦い抜くためには息抜きも重要です。
また、参考書以外で一番コスパが良い勉強方法としてはスタディサプリの映像授業もおすすめ。塾や予備校に通う時間がない人でも、スマホ1つで神授業を受けることができます。
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結論:1~2冊に絞って計画的に
要するに参考書は1~2冊に絞ってそれを黙々とこなしていく方が気持ち的にも経済的にもプラスです。
参考書を買うときには自分への投資という意識を忘れないようにしてください。勉強に限ったことではありませんがどこにお金と時間をかけるかは超重要です。
参考書は複数買った方がいいという人もいるが
中には次のように言ってくる人もいます。
「参考書1冊2冊では演習量が足りない」
「複数の参考書をやった方が刺激があって勉強できる」
確かに一理はある考え方だと思いますが、それでもおすすめはできません。なぜなら多くの大学受験生には参考書をあれこれと手を出す余裕がないからです。
色々と参考書を試してみたくなる気持ちはわかりますが、時間と効果を天秤にかけたら1・2冊のテキストをじっくりと扱った方がいいです。(後で詳しく説明しますが、もちろん初級→中級→上級とレベル分けされているものは複数扱うことになります。)
また、「演習量が確保できない」という方もいますがそんなこともありません。参考書の中にはたくさんの問題が収録されているものもありますし、同じ参考書を繰り返し扱うことで1回の演習自体の質は上がっていきます。
でも具体的にどうやって参考書を選んでいけばいいのでしょうか。テキストの絞り方についても詳しくお伝えしていきます。
具体的な大学受験参考書の絞り方
①:メイン1冊+サブ1冊が基本
基本の考え方としてはメインのテキスト1冊とサブでもう1冊用意するというのが良いと僕は考えています。例えば、僕は英語なら英文解釈のテキストを1つと文法の問題集を1冊に絞っていましたし、数学なら基本問題集と発展レベル問題集に分けてひたすら演習を繰り返していました。
基本的にはこれだけでOKで、ひたすら量を投下することが大事です。英語なら僕は同じ文章を50回は音読して、さっと見て文構造や単語の意味が反射で分かるレベルまで落とし込んでいました。
このようにテキストを決めてしまって、後はひたすらやりこむ。ゲームで言えばステージを決めてからひたすらレベル上げをしていくというイメージです。退屈ですが避けて通ることはできません。
②:単語帳はまた別の話
といっても単語帳は参考書とは別カウントでOKです。こちらも数を増やす必要は全くなく、古文単語と英単語帳も1冊ずつあれば大学受験は十分だと思います。正直古文単語に関しては300語程度載っているものなら何でもいいです。たぶん学校で購入させられるものがあると思うので、それを使っていきましょう。
どうしても覚えられない、そんなに古文に時間をかけていられないという方は面白いゴロで覚えられる「ゴロゴ」がおすすめです。こちらはネットでも無料で公開されているので購入の前に調べてみることをオススメします。
英単語帳も「ターゲット」や「シス単」などいろいろありますが、中を見てみて自分に合ったものでいいと思います。僕自身は単語を覚えるのが大嫌いだったので、長文の中で覚えられる「速読英単語」を愛用していました。こちらも1冊を決めてひたすらそれをやりこむという意識を持つようにしましょう。
③:レベル別に分かれているものは何冊も使う
最後に注意点としては、レベル別に分かれている問題集は1冊が終わったら次へ、それが終わったら次へ…と乗り換えていくということです。自分の実力にもよりますが、例えば基礎編を完璧にしたら発展編に、発展編も大丈夫なら完成編に徐々にシフトしていくイメージです。
常にメイン+サブで1冊ずつは守りつつも徐々にレベルを上げていくというイメージでしょうか。ちなみに、レベル別問題集は基本的に薄いものを買うことをおすすめします。あまりにも量が多いとそもそも終わらずに次のレベルにいつまでも進めませんし、全然復習に時間を投下することができないからです。
結論:参考書はメインとサブに絞る
基本的には参考書はメインとサブそれぞれ1冊ずつに絞っていきましょう。単語帳も同じで1冊決めたものにひたすら勉強時間を投下するという考えが大事です。色々なことを言う人がいますがそれに惑わされないように。テキストを追加で買うとしたら「もう学ぶところがない」というレベルに仕上げてからにしましょう。
また、レベル別の問題集に関しては自分にあったものから始めて徐々にレベルを上げていくという意識が大事。ただ、同時並行で何冊も取り組むというのは避けていきましょう。
まとめ
周りが勉強していたり、ネットでよいと言われているものを見るとどうしても手を出したくなる気持ちは痛いほど分かります。でも、ただ参考書や問題集を買ったからといってやらなければ意味ないですし、オーバーワークになって結局1つも身につかなかったら目も当てられません。
まずは参考書や問題集を買いすぎてしまうことのデメリットを自覚して、自分に本当に必要なものは何なのかをハッキリさせてください。やるべきものが定まったらあとはそこに量を投下していくだけです。合格を勝ち取るために参考書選びに踊らされず、やることをやりましょう。
高校の勉強についていくためのヒントはコチラの記事で詳しく解説しています。
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