中学から高校に上がるといきなり勉強ができない、ついていけなくなったという声をよく聞きます。実際に僕が高校に入ったときも周りの友人で勉強に苦労していそうな人もいましたし、今塾講師として生徒と関わっていても高校の勉強が辛そうな人が多いです。
この原因を一言で言うなら「本当の勉強方法が分かっていないから」であり、この勉強法が分かれば悩みは解決することができます。今回は高校についていくための方法として3つの対処法をご紹介します。ぜひ最後まで読んでください。
高校の勉強についていけない原因
中学では勉強はそこまで苦労していなかったのに高校で勉強についていけなくなってしまうのはなぜでしょうか。その原因としては大きく分けて3つのことが考えられます。
原因①:授業スピードが速い
中学校、特に公立中学校では色々な学力の生徒が同じ授業を受けています。もちろん先生もそのことはわかっているので説明は丁寧に繰り返してくれたり、復習の時間をとってくれたりします。
しかし、高校は入試を経て選別されるため、ある程度同じレベルの学力を持った生徒が集まってきます。高偏差値の進学校になればなるほど周りの学力も高いわけですから、授業も高いレベルが前提となり、結果としてハイスピードで進んでいきます。
また、単純に高校の方が中学と比べて扱わないといけない内容が多いことも授業スピードが速くなる原因です。先生は先生でカリキュラム通りに進めていかないといけないので、授業も早め早めに進める方が多い印象です。
原因②:本質が分かりにくい
高校の授業は「本質」が非常にわかりにくいと思います。中学の時は聞くだけで授業が分かっていたという人でも、高校に入ると「どういうことなの」と思うことが多くなります。それは高校の内容が複雑で内容がパッとつかみにくいからです。
「本質」と言うと分かりにくいかもしれませんが、要するに科目ごとのポイントです。自分自身を振り返ってみても、それぞれの科目がどこを押さえておけばいいのかよくわからず混乱することが多かったです。
もちろん、先生の中には「ここは超重要だよ。試験にも出るからな~」と教えてくれる親切な先生や授業が非常に上手い教師もいますが、あまり学校の先生に期待しすぎるのは良くありません。
原因③:復習ペースが間に合わない
勉強量が複雑になり量が多くなると復習がどうしても間に合わなくなってくる人が多いです。とりわけ自分で意識的に復習を取り入れていた人でないと、復習せずに放置→分からないところが増えていくという負のループに突入することもしばしば。
しかも、受験勉強から解放されて高校で新しい友達ができたり、新しい部活が始まったりと何かと刺激が多いのが高校生。今までよりもルールもゆるくなって、友達と遊びに出かける幅も広くなるのでコンスタントに勉強することが難しくなっていきます。
でも、放置→分からない箇所が増えるということをやっているとテスト前には取り換えしのつかないことになってしまうのです。
高校の勉強についていくための対処法
上記で紹介した観点を分析すると、どうすれば高校の勉強についていくことができるのかが見えてきます。こちらも3つのポイントにまとめて紹介します。
対策①:ほんの少しだけ予習をする
ガッツリ予習の時間を取れる人は相当限られていると思います。しかも、教わりながら予習するならまだしも、全く知らないことを1人で予習するのはかなり効率が悪いです。
そのため、予習はちょびっとでOK。ただし意識してほしいことがあって、それはザックリと「これはどういうものなのか」を自分なりに説明できるように掘り下げておくということです。どういうことかと言うと、例えば英語の仮定法なら「Ifだけでなく、ポイントは助動詞の過去形があるかどうかなんだな」という本質を理解して学校の授業に臨みたいということです。
おすすめの予習法としては「動画を視聴する」のが良いと思います。昔はそんなサービスはありませんでしたが今では様々な動画がありますよね。空いた時間にサクッと単元別の解説動画を見て「こんな感じなんだな、ポイントはここか」という予習をするのがいいですね。
中でもおすすめなのはスタディサプリの神授業です。通学途中や寝る前などのスキマ時間で勉強できてしまうので非常にコスパが高い勉強をすることができます。
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・分からない単元を徹底復習できる
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対策②:アウトプットを意識する
授業を受けた後、必ずやってほしいのが復習です。でも、具体的にどう復習すればいいのかよくわからない方も多いと思います。そんな方にオススメなのが「自分でエア授業をしてみる」ということです。
今日習ったところを何も見ずに説明できるようになるまで話してみる。そうすると自分が理解できていない部分が浮き彫りになりますし、このように能動的にアウトプットをすることで理解度・定着度を爆上げすることができます。
勉強する際に、書いて覚える・ノートにまとめるなどのインプットももちろん大事ですがアウトプットを取り入れないと頭には残りません。下の記事でも詳しいやり方などを解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
>>勉強中の独り言がおすすめな理由とより効果的なテクニックを紹介
対策③:復習ルーティーンを作る
最後に大事なのが定期的に復習するということです。それは何となくわかっている方も多いと思いますが、大事なのは強制的に復習する期間を設けておくということです。僕たちは弱い人間ですので、強制力がないとどうしてもコンスタントな復習ができません。
例えば僕の場合なら1日後、3日後、1週間後、1カ月後…といったように復習するタイミングを決め打ちにしておき、その時に復習できるようタスク管理をしています。僕が使っているのはNotionというサービスで、1週間ごと、1カ月ごとのタスクに復習を組み込んでいます。
もちろん紙ベースで管理しても大丈夫です。大事なのは「自分が定期的に復習できる環境を作ってしまう」ということです。自分にとってどれが強制力を持つのかを考えて勉強に組み入れていきましょう。
まとめ
高校で勉強についていけない理由は中学と比べて同じレベルの集団になっていること、学習内容が多く本質をつかみにくいこと、そして復習をする時間が確保しにくいことが挙げられます。
勉強についていくためには予習・復習をしっかりすることが大切。予習はザックリと映像解説を活用して済ませてしまい、復習をコンスタントにしていくのが大事です。自分のスキマ時間に勉強できるスキルというのは大学生・社会人になってからも必須なので今のうちにマスターしてしまいましょう。
そもそも高校の勉強の仕方・全体像が分からないという方は次の記事も読んでみてください。
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