古文の参考書は世の中にメチャクチャたくさんあります。
僕が現役の受験生だったころから使われているものもあれば、最近になって出てきた参考書もあり、すべてを把握するというのは非常に難しいと感じています。
ただ、受験生が志望校を突破できるだけの実力をつけるには、何十冊も大量に取り組む必要はありません。
現役塾講師の視点から、march・早慶・旧帝大レベルに分けて、古文の参考書ルートを紹介しようと思います。
自分に必要な参考書が何なのか分からない方はぜひ読み進めてください。
古文の参考書の種類
まず、大前提として古文の参考書には大きく分けると次のような種類があります。
・古文単語帳
・古典文法
・古文読解
・古典常識
このうち、「古典常識」については正直、そこまで必要がない場合もあるので今回は軽く紹介するにとどめます。
どんな大学を目指す方でも、「古文単語」・「古典文法」・「古文読解」の3つを避けて通ることはできず、レベルの違いはありますがこれらの参考書を進めていくという流れは変わりません。
古文の参考書ルート
まずはどのレベルにも共通する参考書ルートとして、「古文単語」と「古典文法」、「古文読解(基礎)」のおすすめ教材をお伝えします。そのあとに各大学ごとに必要な参考書例を見ていきましょう。
共通の古典参考書ルート
どんな大学を受ける方でも古文を使う以上は「古文単語」と「古典文法」そして「古文読解」を勉強する必要があります。
古文単語は数多くの参考書が発売されていますが、正直なところどれでもいいです。学校から配られた1冊が使いやすければそちらを使ってください。
一応、オーソドックスなものとしておすすめできるのが次の2つです。
「読んで見て覚える重要古文単語315」はかなりオーソドックスなつくりですが、レイアウトも見やすく、例文とイラストが豊富で古文単語が印象に残りやすい作りになっています。
「ゴロゴ古文単語」の方はどうしても古文単語を覚えられないという方向け。ダジャレのようなゴロ暗記で単語を覚えることができます。
古文単語の暗記方法に関しては次の記事でとても詳しく解説しているので参考にしてください。
【最強】古文単語の覚え方はコレ1つ!暗記のテクニック教えます。>>
単語暗記と同時に進めていきたいのが古典文法です。こちらは次の参考書がおすすめです。
「ステップアップアップノート」は黄色と青色の2冊がありますが、2冊を同時並行的に進めていきましょう。
というのも、両方とも単元の順番は全く同じ構成になっており、同時に進めたほうが学習しやすいからです。青の方が読解も少し入りレベル高めですが、歯を食いしばって進めていってください。
僕が教えている生徒たちには、この文法ドリルを5周して文法を固めてもらっています。繰り返し取り組んで完璧を目指していってください。
単語と文法がある程度固まったら、本当に知識が身に付いているのかをチェックし、読解の基礎力を身に付けるために「古文上達45」を使っていきます。
「古文上達45」については下記の記事で特徴などを詳しく解説しているので参考にしてください。
「古文上達45」の評価と使い方。早稲田からGMARCHまでコレ1冊で十分?>>
ここまでが、どんな受験生にも共通する参考書ルートです。次からは各大学のレベルごとに分けて参考書ルートを紹介していきます。
①:GMARCH編
GMARCHレベルを目指す人は、「ポラリス古文①②」及び「全レベル問題集③」、「GMARCH&関関同立の古文」に取り組むことをおすすめします。
取り組む順番としては「ポラリス古文①」→「全レベル問題集③」→「GMARCH&関関同立の古文」という順にしましょう。
こちらの記事でも詳しく解説していますが、ポラリスシリーズは解説が充実しているため、初学者に優しいからです。
ポラリス古文1・2の評価と効果的な使い方を現役塾講師が解説!>>
全レベル問題集古文の評価と効果的な使い方をレビューしてみた。>>
もし、「GMARCH&関関同立の古文」までをこなして、さらに問題演習をしたいという場合は「有名私大古文演習」をおすすめします。
②:早慶編
早慶レベルを目指す方は、上記で紹介した「ポラリス①②」と「全レベル問題集③」に取り組んだ後に、「全レベル問題集➃」と「ポラリス古文③」をできるようにして、「難関私大古文演習」で仕上げるのが良いと思います。
注意点としては、「全レベル問題集➃」は国立大学向けの問題も入っているので長めの記述が随所にあるということです。
国公立を狙いつつ早慶を押さえにするという方は記述問題にもしっかりと取り組んでほしいですが、私立しか受けないという方は適宜飛ばしながら進めてください。
③:旧帝大編
正直なところ、国公立の古文に特化した参考書というのはあまりないなと感じています。
そのため、早慶レベルで紹介したルートをこなし、過去問を使って記述にフォーカスした練習をしていくのが良いです。
記述問題に関しては自分で合格答案が書けているかどうか判断するのが難しいため、学校や塾の先生に絶対に添削してもらいましょう。
自分で出来る記述問題の対策としては「ポラリス古文」などの全訳までしっかり載っている参考書を使い、品詞分解と全文訳をしていくのがおすすめです。面倒な作業ですが、全訳できれば基本どんな記述問題が来ても対処できます。
過去問もやってしまい、もう何をすればいいのか分からないという方は「最強の古文」に取り組んでもいいです。
ただ、名前の通り相当にレベルが高い教材なので、本当に余力がある方向け。それ以外の方は背伸びをせずに過去問をひたすら周回するのが良いです。
【スタディサプリだけ】塾なしで大学受験を合格する方法教えます>>
まとめ
どんな大学を受けるにせよ、まずは単語と文法を固めてそれをしっかりとアウトプットできるようにすることが絶対に必要です。
単語帳+「ステップアップノート」2冊、そして「古文上達45」にしっかりと取り組めば基礎的な力は十分に身に付きます。
そのあとは今回紹介したような参考書ルートを進めていきましょう。大量に参考書が出回っていますが、それらに惑わされないように。自分で決めたものを何周もして落とし込んでください。
「自分一人ではとても勉強できない」という方にはスタディサプリを併用することをおすすめします。
▣スタディサプリの特徴▣
・いつでも、どこでも神授業が見放題
・分からない単元を徹底復習できる
・月額料金2,178円とかなり安い
・14日間は完全無料体験ができる
コメント